一級建築士製図試験を3回受験したうち
不合格の2回の理由と合格した理由
一級建築士試験を受けて3年目に合格できるまでに学んだ
失敗する理由と合格できた理由を紹介します。
一級建築士試験の製図試験を合格するために必要なこととは?
一番大事なことは
試験時間内に合格ラインの精度の計画の要点と作図を書ききる
当たり前のことですが、
要約すると、以下の3つのポイントをクリアできれば合格できるということになります。
- 作図時間の速さ
- 計画の要点での記述の速さ
- 設計に要求されたことを確実にエスキス盛り込む
失敗1 全てにおいて遅かったし正直試験をなめてた(1年目)
資格学校に入るタイミングが遅かった
学科は独学で勉強したため試験後、資格学校選びや資格学校の手続きなども含めて時間がかかってスタートがかなり遅れてしまいました。
独学で学校受験される方にまずお勧めしておきたいのが、あらかじめ資格学校を決めておいて合格後にすぐに勉強し始められる準備をした方がいいと思います。
作図に3時間30分以上かかった
資格学校に入って勉強するのですが今までに手書きで作図したという経験がほとんどないため一枚の作図にかなり時間がかかりました。
はじめ1枚しっかり書切るのに5時間以上かかりました。
だんだん慣れてくると書く速さが速くなるのですが私の場合は試験直前で、早くて3時間30分くらいのスピードにしかなりませんでした。
計画の要点は7割しか埋めれず
計画の要点についても書く速さが遅いため満足に書ききることができずに回答欄を7割埋めて1時間15分ぐらいかかりました。
今までの人生の中であまり文字を書く習慣がなかったので、そもそも漢字がぱっと浮かばないだとか文章の構成がぱっと作れなかったのも時間がかかった理由です。
エスキスは妥協ありきでまとめてました
エスキスについては大体2時間ぐらいかけて満足いかないけど無理やりまとめれるような感じでした。
始めてエスキスをやったのでエスキスの手順や考え方などに慣れるのに時間かかりました。
学校の宿題をこなすことで精一杯でエスキスの自主練習が不十分でした。
本番の時間配分を意識できていなかった。
1年目試験は、エスキス2時間15分、計画の要点1時間15分、作図3時間で書ききれず終了でした。
納得の不合格でした。
理由は
完全な実力不足でした。
実際仕事しながらこの短期間で勉強時間を確保するのは難しいです。
製図試験は短期間に覚えることがものすごく多いです。
それらを自分のものにして試験で出し切るということはとても大変です。
失敗2 作図は3時間以内に書けないダメ!書ききる事と見直し時間は必要(2年目)
作図時間は3時間30以内
作図について3時半以内でしっかり書き切るということが毎回できるようになりました。
その時の資格学校では作図時間を作図時間の目標が3時間でしたが試験本番までに達成することができませんでした。
計画の要点は1時間でびっちり埋めれるようになった
計画の要点について1時間でびっちり埋めれるようになりました。
資格学校の演習問題の記述例を何回も繰り返し書く事をして書く速さ鍛えて、漢字や文章構成も覚えたのですらすら書けるようになりました。
建築計画、構造計画、環境、建築設備について工夫したことを記述する問題は過去問題の使いまわしなのでほとんど暗記してすらすら書けるようになりました。
エスキスは2時間以内にまとめれるようになった
同じ課題で何度かエスキスしてみるということしたりしてエスキスに慣れてきました。
動線計画、スパン割、各室の面積の割り振り、ゾーニングがスムーズにできるようになりました。
エスキスについて講師の採点を受けて大体合格圏内の評価を得られるようになりました。
試験本番に計画の要点で15分押して最後作図を書ききれず
2年目試験は、エスキス2時間、計画の要点1時間15分、作図3時間15分でした。
最後に作図の家具や椅子や外構の樹木など細かいところが書ききれないような感じでした。
資格学校の採点ではエスキスなどに問題はないということでしたが
結果は不合格でした。
理由は
書ききれなかったことと見直し出来なかったことで小さな減点が積み重なったのだと思います。
余裕をもって見直しをするくらいじゃないと合格できないと感じました。
成功理由 作図時間3時間以内の自信と最後に余裕をもって見直しが出来た(3年目)
資格学校を1年目2年目と違うところに変えました。
作図は3時間以内
資格学校では作図については2時間30分で書ききるということを目標にかかげられていました。
もう後がないので、2年目の不合格の後すぐに作図をひたすらやりました。
早く作図できるように回答例のトレースを繰り返し何枚も書きました。
定規を使わないほうが早く書けるところはどんどんフリーハンドで書くようにしました。
結果だいたい2時間45分かからないぐらいのスピードで書ききれるようになりました。
計画の要点1時間以内にびっちり埋める
計画の要点については3年目ということもあり、1時間で空欄なくびっちり埋めれるぐらいになりました。
エスキスのプランニングの時点で計画の要点が書きやすいようにプランニングするようにしてました。
その結果、計画の要点の一つの課題に対して2つの内容が書けるようになって、よりアピールできるようになりました。
エスキス2時間以内にシンプルでわかりやすい計画ができる
エスキスについても3年目なので2時間かからないくらいでまとめれるようになりました。
動線計画、スパン割、各室の面積の割り振り、ゾーニングがスムーズにできるようになるのはもちろんですが、動線計画とゾーニングがシンプルで分かりやすいプランニングができるようになりました。
シンプルでわかりやすいというワードですが動線計画、ゾーニング、建物のアピールポイントを計画するうえで大切です。
シンプルでわかりやすいというワードで計画の要点をアピールするためにもプランニングの段階で常に意識して計画を進めなければなりません。
エスキスのプランニングを計画の要点と関連づけて進めれるようになりました。
試験本番は自信と余裕から精神的にも安定してできた
3年目試験本番、エスキス1時間45分、計画の要点1時間15分、作図3時間、見直し30分でした。
全てを出し尽くした合格でした。
作図スピードに自信があったのでエスキスや計画の要点の時間配分にも余裕が生まれて精神的にも落ち着いて試験ができました。
まとめ
製図試験を合格するには試験にかける時間配分がかなり重要であり、とにかく早く作図する、早く文字を書く、それらのことが当たり前にできて、なおかつプランニングで課題の要求を満たすということができてないと合格できないということかわかりました。
製図試験を受けた人の中から採点の高い上位の4割しか合格しないこの試験は周りの受験生との競争そのものです。
自分がどれだけ頑張っても周りがそれ以上に頑張ってれば合格できません。
それだけ一級建築士という資格はとても難易度な高い資格だということです。



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