日建学院と総合資格の比較!
両方受講した経験で感じたこと解説します。
資格学校はとても高額になるので、どこを選ぶか迷いますよね?
1年目、2年目日は日建学院、3年目総合資格に通って3年目で製図試験合格しました
基本的にテキストや学習する内容に違いはあまりありません。
違う所は授業料とエスキスの進め方!その他感じたこと比較して解説します。
受講料は日建学院が圧倒的にリーズナブル!
受講料については総合資格と日建学院では日建学院の方が安いです
長期製図
総合資格915000円
日建学院600000円
これに加えてオプションで直前の特別講座があります
日建学院が安い理由について
講義について総合資格は講師がほとんど講義を行うのに対して日建学院はビデオ講義が中心で講師はビデオ講義の内容に対して補足するという流れです。
ビデオ講義を生徒が見ている間に講師は課題や宿題の採点をしていたので講師の仕事効率が良い印象を受けました。
エスキスの違い!日建学院は難易度が高く、総合資格学院は自由度が高い
エスキスの違いについて
日建学院は延床面積、スパン割、動線計画など細かい事を決めながら進めていく方法です。
個人的な考えですがエスキスについては日建学院のほうがわかりやすかったです。
エスキスの進め方については日建学院のほうが具体的に進め方の手順がはっきりしているのでわかりやすかったです。
まず機能図というおおまかな図を書いて要求事項の動線計画や配置計画を確認してから、建築可能範囲を決めてからスパンをしてグリットのコマ数でおおまかなゾーニングしてからプランニングというところが総合資格との違いでやるべきことが的確なのでわかりやすかったです。
総合資格学院はザックリのプランニングしてからスパン割、細かい事を決めていく方法です。
エスキスはまずファーストイメージで外せない条件などからおおまかな図を書いて条件を整理してセカンドイメージでおおまかな動線計画、ゾーニング、配置計画をしますがセカンドイメージかなり重要です。
もともと日建学院式のエスキスを学んでいたこともあってグリットが決まっていない状態でゾーニングに必要な面積や動線の位置などの落とし込みが困難でセカンドイメージであまりイメージできなかったです。
ファーストイメージとかセカンドイメージとかが抽象的でセカンドイメージでわりとおおまかなプランニングが終わってからスパン割をするのですが6×7や7×7がうまく入らないと困ります。
スパン割を6×7や7×7で進めた方が良い理由については計画の要点の構造で工夫したことで記述できるからです。
セカンドイメージでうまくいかず複合グリットや細長いグリットになってしまうと計画の要点のネタが一つ減ってしまいます。
エスキスの流れ
日建学院
課題文を読んでマーキングする
↓
要求室の床面積想定及び階の振り分け
各室の面積想定、部門ごと面積合計、各室を1階と2階に振り分けて建物の延べ床面積の検討
↓
構造グリッドの検討
指定された要求室を考慮してグリッドを検討する
↓
アプローチの検討
配置図の条件からアプローチを検討する
↓
機能図の検討
ゾーニング、人の動線、条件(天井高指定、アプローチ指定、方角指定など)を図にまとめる
↓
屋外施設の条件を整理し建物の計画範囲検討
屋外施設駐車場を配置して敷地の中での建築可能範囲を検討する
↓
要求面積による定数の考え方及び各階の面積確認
柱割のスパンの1スパンの正方形を1コマと考え部門ごとの必要コマ数計算する
↓
各階のゾーニングを検討
各階のゾーニングについてグリットを用いて必要コマ数を当てはめていく
↓
エスキスプランの決定
細かい部分を決定していく
総合資格
課題文を読んてマーキングする
↓
ファーストイメージ
課題における外せない条件をイメージする
↓
条件整理
各部屋の床面積、条件(天井高指定、アプローチ指定、方角指定など)
↓
セカンドイメージ
ファーストイメージをもとに建築物の全体の構成及びゾーニング動線が成立する案を検討する
書く前に適切なゾーニング行い建物全体のボリュームバランスを検討する
屋外施設はプランニングしやすいシンプルな形状を意識して配置する
駐車場や広場屋外施設は建物内部との同性の連動させる
↓
ボリュームの検討
セカンドイメージで想定したボリュームと敷地条件との適合性を検証
適切なバランスで建築可能範囲の最大値を検討する
建ぺい率や床面積の合計の範囲を確認
↓
スパン割
必要スパン数と建築可能範囲から具体的なグリッドを選定し部屋の配置を決定していく
↓
エスキスの決定
細かい部分を決定していく
日建学院と総合資格の講義で良かったこと悪かったこと
日建学院
講師とにコミュニケーションがしっかりとれる
エスキスや作図の時間に一人づつ呼ばれて課題や宿題の返却とともに、講師との個人面談の時間が設けられているのでエスキスの質問や学習の仕方についての指導をしっかりしてもらえました。
総合資格学院では講師に質問がある時は講義後に並ばなければならなかったので、日建学院に比べて講師との面談時間が少なかったです。
雰囲気が和やか
講師との距離が近く感じられて教室も全体的に和やかな雰囲気です。
緊張感がなかったことで自分を追い込むことができないまま試験をむかえてしまわないようにしなければなりません。
エスキス・製図の力が身につく
課題がとても難しくエスキスや作図についてしっかり教えてもらえるので設計に関してとても勉強になります。
本番は試験問題の自由度が高いのでエスキスが容易にできます。
総合学院
試験までの全体としての流れがよい
作図と計画の要点を中心
↓
エスキスを中心
↓
6時間30分全体とおし
前半の課題が出てすぐの課題の分析が出来ていないときに作図と計画の要点に必要な知識の勉強を徹底的にやって課題の分析ができた所でエスキスの練習をするところがよかったです。
作図の時短の徹底と試験時間を意識した講義
作図に関しては2時間30分を目指して3時間以内に書けないと合格はできないときっぱり言われ徹底的に作図のスピードにこだわれたのがよかったです。
終盤の講義では日建に比べて6時間30分とおしの講義が多かった印象があります。ここで時間の間隔と忍耐力が養われたように思います。
試験問題と課題の問題が似ている
昔は難易度の高い問題を出して失敗させて減点の低い人が合格するしくみでしたが近年試験問題の傾向が自由度が高い割とエスキスをまとめやすい問題が出題される傾向があります。
総合資格学院の合否の考え方は計画の要点と作図の整合性や計画の要点に書かれる知識が重要という考えなので課題はまとめやすい課題が多いです。
まとめ
この記事は個人的な感想で地域や年度で、違う意見を持つ方もあると思いますが
自分の体験が何かの役にたてればと思います。
最初の1年目、2年目に日建学院に通うことでエスキスや計画の要点の知識が習得することができました。
3年目総合資格学院に通うことで作図の時間が短縮できるようになりました。
製図試験の合否に関わる採点内容は公開されていないだけに、各資格学校が力の入れどころを模索している状態です。
両方に通ってみて日建学院はエスキスや作図の採点が厳しいですが作図時間については甘いので総合資格学院の受講生は3時間以内で仕上げてくるということを意識しなければなりません。
個人的には、どちらの資格学校も通ってよかったと思っています。



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