内装の壁や天井のボード下地の
軽量鉄骨下地工事の現場施工の基準解説
軽量鉄骨下地最後には隠れてしまう部分ですが内装のボード下地がしっかりしていないと後で大きな欠陥が出てしまうことになるのできちんとした現場管理が必要になります。
軽量鉄骨天井下地(鋼製天井下地)と軽量鉄骨壁下地(鋼製壁下地)について解説します。
【現場監督】施工管理や一級建築士試験の試験に役立つ知識のまとめ
鋼製天井下地
吊りボルトの取り付け
吊りボルトは周囲の壁際から150㎜以内に配置し間隔は900㎜程度とし、釣りボルトは垂直に取り付けます。
振れ止めの取り付け
天井懐が1500㎜以上ある場合には縦横間隔1800㎜程度に吊りボルトの振れ止め補強を行います。
天井に段違いがある場合の振れ止め補強材については野縁受材と同等程度の材料を用いて2700㎜程度の間隔で段違い部分野縁受またはスタッドを溶接で固定します。
野縁の取り付け
野縁の間隔
種類 | 野縁の間隔 | |
ボード類2枚張りまたは金属成形板張りの場合 | 360㎜程度 | |
ボード類1枚張りの場合 | ボード類の一辺の長さが
600程度の場合 |
300㎜程度 |
ボード類の一辺の長さが
455程度の場合 |
227.5㎜程度 | |
スリット加工した野縁の場合 | 227.5㎜程度 |
野縁受の継手位置は吊りボルトの近くとし、隣り合う継手位置は、お互いに1m以上ずらして千鳥に配置します。
鋼製壁下地
ランナーの取り付け
ランナーは端部から50㎜内側を押さえ、間隔900㎜程度に打ち込みピンなどで床梁下スラブ下に固定します。
鉄骨部材の場合はタッピングネジや溶接で固定します。
スペーサーの取り付け
スペーサーは角スタッドの端部押え、間隔600㎜程度に取り付けます。
スタッドの建て込み
スタッドの間隔
ボードの枚数 | スタッドの間隔 |
ボード類2枚張りの場合 | 450㎜程度 |
ボード類1枚張りの場合 | 300㎜程度 |
スタッド、ランナーなどの種類
種類/部材 | スタッド | ランナー | 振れ止め | 開口補強材 | スタッドの高さ |
50型 | 50×45×0.8 | 52×40×0.8 | 19×10×1.2 | ー | 2.7m以下 |
65型 | 65×45×0.8 | 67×40×0.8 | 25×10×1.2 | c 60×30 | 4.0m以下 |
75型 | 75×45×0.8 | 77×40×0.8 | |||
90型 | 90×45×0.8 | 92×40×0.8 | c 75×45 | 4.0m<H≦4.5m | |
100型 | 100×45×0.8 | 102×40×0.8 | 2c 75×45 | 4.5m<H≦5.0m |
同一壁において壁の高さが異なる場合などスタッド高さに高低差がある場合は高い方の部材を適用します。
出入り口など垂直方向の補強材は床から上階のスラブ下まで伸ばして固定します。
振れ止め取り付け
スタッドには床ランナーより感覚1200㎜ごとに振れ止めを設けるが上部ランナーから400㎜以内に振れ止めが位置する場合はその振れ止めを省略することができます。
防錆処理
溶接した箇所には錆止め塗料塗布します。
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