断熱性能をZEH基準にすると初期費用が増える?省エネ基準との違い
ZEH住宅にすると断熱性能を高める分、初期費用が増えますが
実際に今までの基準をどれくらい違いがあるのか?
寒冷地と温暖地でグラスウールの厚みがどれだけ違うかを比較すると
寒冷地では、かなり断熱工事の初期費用が増えますが
温暖地では、今ままでとあまり変わらないです。
ZEH基準と省エネ基準をマグ・イゾベール株式会社の資料を基に比較して解説します。
ZEHとは何か?具体的に何をするの?今ZEHが必要とされる理由!
寒冷地と温暖地の違いについて
寒冷地と温暖地の地域区分とUA基準値
地域区分の分布
各地域でのUA基準値
地域区分 | 1地域 | 2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 | 8地域 |
ZEH基準 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | ー |
省エネ基準 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 | ー |
1地域・2地域の省エネ基準0.46でZEH基準0.4
5地域・6地域・7地域の省エネ基準0.87でZEH基準0.6
省エネ基準とZEH基準の寒冷地の断熱材の厚みの違い
寒冷地(1地域・2地域)の省エネ基準
省エネ基準でUA基準値 UA=≦0.46の場合
- 天井 厚さ 200㎜
- 外壁 厚さ 105㎜
- 床 厚さ 50㎜+105㎜
寒冷地(1地域・2地域)のZEH基準
ZEH基準でUA基準値 UA=≦0.40の場合
- 天井 厚さ 400㎜
- 外壁 厚さ 105㎜+45㎜
- 床 厚さ 105㎜
寒冷地(1地域・2地域)の省エネ基準とZEH基準を比較
UA基準値が0.46から0.40になることで変わること
- 天井が200㎜の厚みから400㎜の厚みが必要になった。
- 外壁が105㎜の厚みから150㎜の厚みが必要になった。
- 床が155㎜の厚みから105㎜の厚みが必要になった。
省エネ基準とZEH基準を温暖地の断熱材の断熱材の厚みの違い
温暖地(5地域・6地域・7地域)の省エネ基準
省エネ基準でUA基準値 UA=≦0.87の場合
- 天井 厚さ 90㎜
- 外壁 厚さ 90㎜
- 床 厚さ 80㎜
温暖地(5地域・6地域・7地域)のZEH基準
ZEH基準でUA基準値 UA=≦0.60の場合
- 天井 厚さ 105㎜
- 外壁 厚さ 105㎜
- 床 厚さ 80㎜
温暖地(5地域・6地域・7地域)の省エネ基準とZEH基準を比較
UA基準値が0.87から0.60になることで変わること
- 天井が90㎜の厚みから105㎜の厚みが必要になった。
- 外壁が90㎜の厚みから105㎜の厚みが必要になった。
- 床は厚みが同じ
寒冷地と温暖地で省エネ基準とZEH基準の断熱材の使用量を比較
寒冷地で省エネ基準とZEH基準を比較
天井 | 外壁 | 床 | |
省エネ基準 | 200㎜ | 105㎜ | 155㎜ |
ZEH基準 | 400㎜ | 150㎜ | 105㎜ |
寒冷地では、断熱材の厚みが天井で2倍、外壁で1.5倍とかなり断熱性能を高める必要があるため、初期費用が増える
温暖地で省エネ基準とZEH基準を比較
天井 | 外壁 | 床 | |
省エネ基準 | 90㎜ | 90㎜ | 80㎜ |
ZEH基準 | 105㎜ | 105㎜ | 80㎜ |
断熱材の厚みが天井と外壁で厚みが15㎜増えるだけなので、省エネ基準とZEH基準で断熱材の厚みがほとんど同じなのでコストもあまり変わらない
まとめ
ZEH住宅にすると断熱材のコストがどれだけ増えるか?について
実際にZEH住宅を検討するにあたって、寒冷地では断熱材の厚みがかなり変わってくるので初期費用が増えるが、温暖地では断熱材の厚みがあまり変わらないのでもあまり変わらない
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