7種類の屋根形状について!
特徴とメリットとデメリットを解説します。
住宅購入において屋根形状について深く考える人はあまりいないかもしれませんが実は重要な問題です。
屋根の形状について、ロフトを作るか、吹き抜けがいるかなど機能的な事や、屋根の材料との相性、将来的なメンテナンスの計画性、雨漏り強いかどうかなどを総合的に考えていくことが大切です。
切妻屋根
日本で最も代表的な屋根の形状で棟(水上)から軒(水下)に下がってく2つの面で構成されるシンプルな形状が特徴です。
メリット
- 傾斜をつけやすく、雪や雨に強い
- 工事費用や工事期間を抑えれて経済的
- 使用材料のロスを減らすことができるので経済的
- 妻側にガラリ換気を設置すれば屋根裏換気ができる
- 全ての屋根材が利用でき、洋風・和風どちらにでも合う
デメリット
- 個性的ではない
寄棟屋根
寄棟は4方向に傾斜面がある屋根です。
メリット
- 4方向に傾斜があるので風に強い
- 壁面量が減るので高価な壁材を使用する場合に有利
- 洋風・和風どちらにでも合う
デメリット
- 4つの屋根面がつながり合う部分での施工技術が必要
- 雨どいが長くなるのでゴミがたまりやすい
- 複雑な形状で工期が長くなる
- 屋根裏の換気がしにくい
- 屋根裏に収納スペースを作ることが難しい
方形屋根
方形屋根は屋根の頂点から4方向に傾斜している屋根です。
寄棟屋根との違いは、屋根の頂上が線ではなく、点になっているところで、正方形に近い面積の建物に用いられます。
長方形の建物の場合は、寄棟屋根での施工になります。
メリット
- 4方向に傾斜があるので風に強い
- 壁面量が減るので高価な壁材を使用する場合有利
- 洋風・和風どちらにでも合う
デメリット
- 4つの屋根面がつながり合う部分での施工技術が必要
- 雨どいが長くなるのでゴミがたまりやすい
- 複雑な形状で工期が長くなる
- 屋根裏の換気がしにくい
片流れ屋根
片流れ屋根は1面だけで傾斜した屋根です。
デザイン性が高く、コストを下げることができます。
メリット
- 構造が単純なので、工事が容易で価格も安い
- 1面で構成されているので面のつなぎ目に関するトラブルがない
- 屋根裏に収納スペースや吹き抜けを確保できる
デメリット
- 壁面からの雨漏りリスクが高くなる
- 構造的力学的にはバランスが悪い構造
陸屋根
四角いビルやマンションなどでよく目にする、平たい屋根のことです。
すっきりとしたデザインを感じさせることから、住宅に陸屋根を採用したいと言う人も多くなっています。
木造には向かない屋根形式です。
メリット
- シャープですっきりとしたデザインにできる
- 屋上のスペースを有効に使える
デメリット
- 雨漏りしやすいので防水工事をしっかりする必要がある
- 壁面からの雨漏りリスクが高くなる
入母屋屋根
入母屋屋根は、多く伝統的な和風建築に利用されています。
上部は切妻屋根、下部は寄棟屋根という複雑な形状になっています。
格式の高さから主に神仏建築に用いられてきたという歴史があります。
メリット
- 重層構造で変化に富んだ形状となり、瓦の良さが際立ち高級感がある
デメリット
- 形状が複雑で技術を要するため、施工費用がかかる
- 入母屋を扱える大工や瓦職人が減っている
- 瓦を採用することがほとんどなので耐震性が弱い
招き屋根
招き屋根とは、切妻屋根の一方の屋根面を長くして、もう片方を短くした屋根のことを指します。
2面の屋根面が段違いになっているのが特徴的です。
メリット
- 段差がある分、窓を作りやすく、自然光を取り入れやすい
デメリット
- 屋根と壁の接続部分は雨漏りのリスクが高くなる。
- 構造的力学的にはバランスが悪い構造
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