熱の伝わる仕組み!断熱・遮熱について解説します。
住宅購入において屋根材、壁材、断熱材選びの時によく出でくる断熱、遮断という言葉について、熱の伝わる仕組みから理解しておきましょう。
各住宅メーカー、材料商社は自分の商品を売るために都合のよい記事を書いたり説明したりしてくるので、人任せにするのではなく自分でしっかり理解を高めることで後悔のない家づくりかができるのだと思います。
熱の伝わる仕組みについて
伝導
熱伝導は、固体または流体内部に熱が伝わることを言います。
金属の鍋をコンロで加熱すると、金属内部を伝って熱が移動するので実際に火と接していない上のほうも熱くなります。
このように物質内部において高温から低温へ熱が移動することを 熱伝導といいます。
金属は熱が伝わりやすいので熱の伝導率が高いと言えます。
水の入った金属の鍋をコンロで加熱すると、空の鍋より上のほうが熱くなるのが遅くなります。
熱伝導率は、気体<液体<固体という順で大きくなり、液体は熱が伝わりづらく、個体は熱が伝わりやすいのです。
対流
熱を蓄えた気体や液体が、移動することで熱を他の物質に伝えること。
エアコンは、温風または冷風を作り出し、設定温度になるまで部屋の中で強制的に対流させることで温度調節を行っています。
輻射
熱が電磁波の形で物体から物体へ直接伝えられる現象です。
太陽の光が当たると暑く感じるのは、対流のように空気や蒸気の対流で熱を受けるのではなく、太陽から放出される電磁波(エネルギー)を受けて、体内の水分などが振動することで温まります。
断熱とは
熱が伝導や対流や放射によって伝わるのを防ぐこと。
建物の断熱とは室外側と室内側の熱を伝わりにくくすることで外気温が室内に伝わりにくくすることです。
熱伝導率の低い断熱素材を隙間なく施工して気密性を保つことが夏涼しく冬暖かい住宅を実現する基準となります。
遮熱材のメーカーの記事で断熱材は熱を貯め込んで夜に放出するということが書かれていますが、例えば発泡スチロールを昼間日光で温めたとしてそれが夜になっても熱いままで、外より家の中の気温が上がってしまうほど熱を放出するとは考えづらいと思います。
遮熱とは
遮熱は太陽からの電磁波を遮ります。
熱移動の比率は、伝導が5%、対流が20%、輻射が75%ですが電磁波を遮ること全体の約75%の熱移動を遮断します。
夏場に日陰に入ると涼しく感じることと同じです
遮熱に関しては対流と伝達はカバーできないので夏の熱帯夜のように太陽の電磁波と関係なく熱いだとか冬の寒さには対応できません
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