塗り壁の種類とモルタル下地!
2つのメリット・4つのデメリット解説
住宅の外壁材で吹付や左官仕上げなどの塗り壁を仕上がりにする場合に、外壁に張られたボードの継ぎ目でひび割れが起こらないように、表面にモルタルを塗り付けてボードの継ぎ目を隠してから吹付や左官仕上げで外壁を仕上げます。
吹付、左官仕上げ仕上げなどの塗り壁の種類とモルタル下地の説明とメリット、デメリットを解説します。
住宅の外観、室内の快適性に関わる外壁の種類を5つ解説します。
モルタル壁下地は、セメント・砂・水を練り合わせて作る
モルタル壁下地は「セメント・砂・水」を練り合わせた建築材料「モルタル」を使用した外壁です。
モルタルはクラックが発生しやすいのでクラックからモルタルを守るために、ラス(網の針金)の上からモルタルを左官コテで塗り付けます。
モルタル下地に塗装して外壁材に仕上げることで防水性、耐候性を高めます。
メリット
見た目味わいが出る
仕上げの塗り方や素材の種類の組み合わせでたくさんのパターンを作ることができます。
サイディングのような繋ぎ目がないので自然で優雅な印象になります。
複雑な形状の建物でも対応することができます。
防火性に優れている
モルタルの原料は、セメント、砂、水と全て不燃性なので、隣の家が火事になってもすぐに燃えることや有毒ガスが発生することがありません。
デメリット
仕上がりが職人の技術力に左右される
壁に何度も塗り重ねていく下地づくりや左官仕上げ、塗料吹付仕上げには職人の技術が必要です。
材料の水分調整や乾燥具合は温度湿度で変わるので作業するにも技術と経験が必要になります。
モルタル外壁の出来上がりの良し悪しは職人の腕に大きく左右されます。
ひび割れ、浮き、剥がれが発生しやすい
モルタルは液状から固まる際に乾燥収縮するため性質上ひび割れが起こりやすいです。
仕上げ材できちんとコーティングすることで壁の中に雨水がしみ込みモルタルの劣化を防ぐので定期的にひび割れに対するメンテナンスが必要です。
汚れがつきやすい
風合い良くするため仕上げ材はざらざらした手触りのものが多く、表面に凹凸をつけたデザインの外壁なので汚れが付着しやすいです。
費用が高い
塗り重ねに乾燥機関を有するため施工期間が長くすべて手作業なので手間がかかります。
材料費や手間賃さらに職人も高齢化が進み人数が少なくなっているので施工コストが高くなります。
定期的なメンテナンス費用も考慮しなくてはなりません。
吹付仕上げと左官仕上げ種類
リシン吹付
リシン吹き付けとは細かな砂利や砂などの骨材と、合成樹脂系やセメント系の塗料を混ぜたものをコンプレッサーで吹き付ける方法です。
リシンはリシン自体が固くひび割れが発生しやすいです。
凹凸が多くカビやコケなどの汚れも付きやすいので塗装によるメンテナンスは早めに行うことをおすすめします。
スタッコ吹付
セメント系や合成樹脂エマルジョン系などの厚塗り塗材を専用の吹き付けガンを使用して吹き付け、表面に凹凸模様をつくります。
吹き付けガンで吹き付けたままで仕上げになる吹き放し仕上げと吹き付けガンで吹き付けた後、コテやローラーで押さえるヘッドカット(凸部処理)があります。
吹き付けタイル
合成樹脂に、珪砂や寒水石などを混ぜた材料をコンクリートやモルタルなどの湿式工法下地に、接着をよくする下塗りをして、主材のベースを吹き付けてから、模様吹きの上塗りをして、3段階の工程を経て陶磁器質タイルの風合いの形ができます。
模様はコンプレッサーなどを使って吹付て表面に凹凸模様を付けて仕上ます。
凸部を押え仕上げした吹付タイル押さえ仕上げもあります。
模様吹きが終わったら最後に仕上げの色を吹き付けます。
左官仕上げ
左官仕上げとは、職人がコテで模様を付ける仕上げ方で、おしゃれな雰囲気にしたい方に人気の種類です。
凸凹にしたり、横線を引いたり、ウロコ状にすることも可能です。カラーと仕上方法のバリエーションが多いことが特長です。
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