プロが石膏ボードの壁に棚やテレビや時計などを取り付ける方法を解説します。
石膏ボードの壁に時計や絵などを吊りたい。テレビや棚を取り付けたい。
けれども、石膏ボードの壁にビスを打ち込んでもビスの周りの石膏がボロボロくずれてビスが抜けてしまうという経験はありませんか?
ここでは実際に(プロ)業者が取り付ける方法を解説します。
プロは壁の下地を探して取り付ける
壁の中には必ず石膏ボードを張り付けるための壁下地があります。
壁の下地にビスを止めつければしっかりと固定することができます。
壁下地を探す方法を3つ解説
壁の下地の探し方は磁石を使う方法と針を使う方法とセンサーを使う方法と3種類あります。
磁石
磁石を使う方法は磁石に磁気でビスの位置を特定して探します。
シンプルでやりやすく壁を傷めることなくできます。
針
針を使う方は石膏ボードが柔らかく針が比較的かんたんに刺さる素材なので針を刺して下地の位置を探します。
石膏ボードが柔らかいといっても針を刺すのに力が必要なことと、細かい穴を開けてしまうので壁を傷めてしまいますが、1番正確に下地を探すことができます。
センサー
下地探し用の器具で下地を探します。
ホームセンターに売っている器具を利用した結果、簡単に下地を探すことができましたがセンサーが広い範囲を拾ってしまったので、正確性にかけるという欠点があります。
磁石と針がついた商品
センサーで探す商品
木造軸組工法(在来工法)の壁の下地の付き方
木造軸組工法の場合は一般的に、柱が1820㎜のピッチで建てられていてその中間に柱よりも薄い間柱が建てられています。
柱と間柱に胴縁(どうぶち)と呼ばれる壁の下地となる18㎜×45㎜の木材を横向きに柱と間柱に303㎜~455㎜のピッチで止めつけていきます。
石膏ボードは胴縁(どうぶち)にとめつけるので必然的ににビスは横並びに打ち付けていくことになります。
木造軸組工法の場合は壁の下地が床から同じ高さで横並びに入っているので磁石でビスの反応がある同じ高さの所に壁の下地があるということになります。
ツーバイフォー工法の壁の下地の付き方
ツーバイフォー工法場合は2インチ×4インチ(38㎜×89㎜)の柱材が455㎜のピッチで建てられています。
石膏ボードは柱材に直接打ち付ける工法なので必然にビスは縦並びに455㎜のピッチで打ち付けられることになります。
ツーバイフォー工法の場合は、壁の下地が縦並びにあることになるので磁石でビスのある位置を探したら垂直に壁の下地があるということになります。
軽量鉄骨壁下地の壁の下地の付き方
軽量鉄骨壁下地の場合はスタッド呼ばれる45㎜×65㎜の四角い鋼材が455㎜か303㎜のピッチで縦に建てられています。
石膏ボードはスタッドに打ち付けるので縦並びにビスを打ち付けていくことになります。
ツーバイフォー工法の場合と同じように、壁の下地が縦並びにあることになるので磁石でビスのある位置を探したら垂直に壁の下地があるということになります。
軽量鉄骨壁下地はボード材を打つために建てられているので構造的に重い荷重を負担するようになっていないためテレビなどの重いものを吊るのはやめたほうがいいです。
石膏ボード用のアンカーを利用する
プロ(業者)が取り付ける場合は下地を探してビスなどで固定するのが基本的な方法ですが、止めたい場所に下地がない場合で時計などの軽い物を吊りたいときは石膏ボード用のアンカーを使用します。
普通のビスを打つ要領で石膏ボード用のアンカーを打ち込み、打ち込んだアンカーにビスを打つとビスの径の分アンカーが開いて壁にめり込むという方法です。
簡単にできますがアンカーが太い分、いらなくなった時や失敗した時に壁に大きめの穴が開いてしまいます。
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