【地鎮祭とは?】地鎮祭で準備する物・地鎮祭の流れと内容を解説
家を建てる前に、神主をお呼びしてお祓いを行うことを地鎮祭(じちんさい)といいます。
地鎮祭では、工事を始める前にその土地の氏神様から土地を使用する許可をもらい、工事が安全に滞りなく行われることやこの土地に暮らす人々が安心して過ごせるように祈願します。
地鎮祭は地方や神主や規模によっても多少準備するものや手順が異なることがありますが、一般的な地鎮祭の準備や地鎮祭の流れについて解説します。
地鎮祭とは
工事を始める前にその土地の氏神様から土地を使用する許可をもらい、新築工事が安全に滞りなく行われることと、家が繁栄することを祈願します。
土地の四隅に青竹を立て、その間をしめ縄で囲って祭場となし、斎主たる神主のもと、建設業者・設計者・施主らの参列の上で行います。
地鎮祭の準備
日程
基本的には地鎮祭も他の冠婚葬祭等と同じく、大安などの吉日を選ぶ傾向にあります。
- 吉日・・・大安、先勝、友引
- 凶日・・・仏滅、先負け、赤口、三隣亡
神主
地鎮祭を行う際には、その土地の氏神様を祀っている神社の神主さんに依頼します。
神社の神主さんに対して、祈祷や祭事の際に納める礼金の初穂料(玉串料)を支払います。
地鎮祭におけるその相場料金は3万円~5万円です。
施主が用意する物
- 洗米して一晩乾かした米(一合)
- 地鎮祭用として蝶結びののし紙を付けた日本酒(一升瓶)
- 敷地のお清め用の塩(一合)
- 水(一合) 水道水でもよい
- 地面の上にできる野菜(3種 ナス、キュウリなど)
- 地面の下にできる野菜(3種 ニンジン、イモなど)
- 海の幸(3種 尾頭付きの魚、昆布、スルメなど)
- 果実(3種 リンゴ、みかん、イチゴ、ぶどうなど)
神主・施工業者が用意する物
- 青竹(笹竹)4本
- しめ縄
- 盛り砂 祭壇の右手前に盛って地鎮の儀に使用
- 鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)
- 紅白幕・テント・椅子
- 祭壇
- 神酒の盃 ・紙コップでも可
- 榊(さかき)5本
- しめ縄につける紙垂
地鎮祭の流れ
- 修跋(しゅばつ)の儀
- 降神(こうしん)の儀
- 献饌 (けんせん)
- 祝詞奏上(のりとそうじょう)
- 四方祓い(しほうはらい)
- 地鎮の儀(じちんのぎ)
- 玉串拝礼(たまぐしほうてん)
- 撤饌(てっせん)
- 昇神(しょうじん)の儀
- 神酒拝戴(しんしゅはいたい)
1.修跋(しゅばつ)の儀
神主が、お供え物と参列者を祓い清めます。全員が起立して神主がお祓いをしている間は少し頭を下げます。
2.降神(こうしん)の儀
神主が神様を祭壇に招きます。参列者は起立して、頭を下げ、神様をお迎えします。お迎えしたら、一度着席します。
3.献饌 (けんせん)
神主が、奉献酒とお水御の蓋を取り、山や海、野の幸などお供え物を神様に差し上げます。着席したまま、静かに待ちます。
4.祝詞奏上(のりとそうじょう)
神主が、神様に工事の安全を祈る祝詞(のりと)を読み上げます。起立し、神職が祝詞を読み上げている間は少し頭を下げ、祝詞(のりと)を読み終わったら着席します。
5.四方祓い(しほうはらい)
工事を行う土地の四隅に神酒、米、塩を撒いて清めます。着席したまま、静かに待ちます。
6.地鎮の儀(じちんのぎ)
盛砂に、設計者、お施主様、施工者が、鎌(かま)、鍬(くわ)、鋤(すき)を入れます。
刈初の儀(かりぞめのぎ)
設計者が「エイ、エイ、エイ」と声を出しながら、三回鎌で盛砂の草をつかんで刈る動作をし、草を抜いて下におきます。
穿初の儀(うがちぞめのぎ)
お施主様が「エイ、エイ、エイ」と声を出しながら、盛砂に三回鍬を入れ、盛砂を崩していきます。
堀初の儀(ほりぞめのぎ)
施工者が「エイ、エイ、エイ」と声を出しながら、盛砂に三回鋤を入れ、盛砂を均らしていきます。
7.玉串拝礼(たまぐしほうてん)
参列者が玉串を神前に供え、神様への崇敬をあらわします。
祭壇に置くときは、玉串を時計回りに回しながら根元を神前に向けてお供えし、神前に向かって、二拝・二拍手・一拝の作法でお参りします。
8.撤饌(てっせん)
神主がお供えした御神酒とお水の蓋を閉じます。着席したまま、静かに見守ります。
9.昇神(しょうじん)の儀
神主が、神様を送り返します。一同起立して、神様をお見送りします。
10.神酒拝戴(しんしゅはいたい)
安全を祈願して献杯します。音頭は神主さんが行います。
まとめ
一般的に家を建てるときに地鎮祭についての知識あるという人はあまりいないので、神社の神主さんやハウスメーカー、工務店などの地鎮祭を経験者に相談することが大切です。
- 神主の手配や地鎮祭の流れについて
- 自分が準備するものについて
- 初穂料の相場はいくらなのか
- 地鎮祭に関する費用について
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