【現場監督】職人との人間関係やコミュニケーションの悩み解決します
現場監督になりたての時に感じる、職人との人間関係のストレスについて、仕事を進める中でどのようにコミュニケーションをとれば、うまく仕事が進むのか悩むことはありませんか?
現場監督は、たくさんの職人とコミュニケーションを取らなければなりませんが、あまり好きになれない性格の人や仕事に対しての考え方の違いがあったり、こちらのお願いしたように動いてくれなかったり、人間関係やコミュニケーションでのストレスを抱えることは少なくないと思います。
- 実際にイラっとした人の言動やそんな時にどう対処すればよいのか。
- どのようにコミュニケーションをとればうまく仕事が進むのか。
現場監督と職人の人間関係とコミュニケーションについて悩み解決します。
実際に職人との人間関係でイラっとしたこと
建設現場において現場監督と職人は工事するために、コミュニケーションをしっかりと取らなければなりません。
職人とのコミュニケーションがうまく取れて問題なくスムーズに現場が進むこともあれば、コミュニケーションを取ることにストレスを感じたり、イラっとしたりすることがあります。
ベテランになってくると、職人との付き合いも長くなったり、対応が上手になるのでスムーズにいくようになるのですが、新人のころや仕事がわかってきて調子にのりはじめたころは、職人とのコミュニケーションにストレスを感じることが多々あります。
建設業の現場の職人は、いろいろな性格の人がたくさんいますが、うまくコミュニケーションを取る必要があります。
今まで人間関係でイラっとした人のタイプ
- 頑固で自分の考えを変えようとしない人
- なぜか上から目線でバカにしたような態度をとる人
- 説明が理解できなくて指示したことと違うことを始める人
- 慌てて仕事をするから仕事の出来上がりが汚い人
- 何かと自分に有益になるように仕事内容を交渉してくる人
- お金に細かくすぐに追加の請求をかけてくる人
頑固で自分の考えを変えようとしない人
昔にくらべると最近では少なくなってきましたが、頑固でプライドが高い人と接する中で起きる問題点は、指示の無視や仕事の放棄です。
現場監督の仕事は、お客さんとの打ち合わせをしながら、図面に基づいて現場の品質や原価の工程の管理をしながら、工事を進めていくことです。
図面や打ち合わせの内容を踏まえて現場で職人に各種工事の施工を依頼するのですが、そこで「わしはそんな仕事やらん」、「昔からずっとこうしてきたんじゃ」など仕事の指示内容を無視したり、放棄したりされると本当に困ります。
そのような人は、仕事に対してまじめで自分の信念があるので、仕上がりがきれいで丁寧に仕事をしてくれる反面、今までのプライドが高く自分で勝手に判断して仕事をしてしまったり、新しい方法や少し変わった方法に拒否反応を示す傾向にあります。
対応策としては、
- 職人のプライドを傷つけないような言動で相手に接する
- 指示内容がなぜそのような内容になったかをしっかり説明する
- 職人の仕事に対してお客さんや他の職人に喜んでもらえたことを伝える
仕事に対してまじめで自分の信念がある職人に対しては、仕事内容の意義ややった仕事に対しての感謝をしっかり伝えてコミュニケーションをとることで仕事がスムーズになります。
なぜか上から目線でバカにしたような態度をとる人
職人の中には、敬語が話せず、なれなれしい態度でなぜか上から目線で話てくる人がいます。
人にもよりますが、職人にとってはこちらがお客さんの立場なのに、通常の依頼の中で「〇〇しておけよ。」「〇〇してやるよ」上から目線の言動にはストレスがたまります。
マナーが悪い人は仕事に対しても不誠実な人が多いので、仕事がしっかり出来ているかこまめにチェックしておく必要があります。
対応策としては
- 仕事として淡々と処理する
- 会話や打ち合わせは必要最小限にする
- 次からは他の人に依頼する
マナーの悪い人とも仕事するうえでは、コミユニケーションをとらなければなりませんが、ストレスを感じるようなら、会話や打ち合わせは必要最小限にして、次からは違う人に依頼するようにしましょう。
説明が理解できなくて指示したことと違うことを始める人
高齢者や若年者に多く、言われたことに対して「わかりました」と返事をするので安心していて、しばらくたってから様子を見ると、言われたことを忘れてしまった、もしくは言われたことが理解できないでいたなどで、指示内容と違うことをしてしまっている人がいます。
対応策として
- 指示内容を紙に書いて渡し、自分も控えを見ながらできているかチェックする
- 現地で実際に現場を見ながら説明して理解を深めてもらう
- こまめに作業の状況をチェックしに行く
物忘れが多い人や経験不足の人に対しては、指示内容を紙に書いて説明したり、実際に現場を見ながら説明したりして理解を深めるとともに、定期的に作業の状況を確認するようにしましょう。
慌てて仕事をするから仕事の出来上がりが汚い人
職人の世界は、受取の契約で材料・工事共に責任施工(打ち合わせから完成まで責任持ってやる)の仕事のスタイルが多く、仕事のスピードが速ければ短時間でより多くの金額を稼ぐことができるため、スピード重視で仕上がりがおろそかになる人がいます。
対応策として
- 仕上がりに不満がある場合は手直しをしてもらう
- 丁寧な仕事が求められる場合は、他の人に依頼する
見た目に関係ない場所での仕事は、スピードが速くてその分安く工事を依頼できればメリットがありますが、見た目が求められる場所では、丁寧に仕事をしてくれる職人を選定しましょう。
何かと自分に有益になるように仕事内容を交渉してくる人
仕事の内容について「図面と違うけどこっちの材料使っていいかな?」、「他の仕事が入ったかた工期2日長くしてくてない?」などと自分の都合のいいように交渉してくる人がいますが、これらの交渉を安易に受け入れてしまうと、大変な思いをするのは自分です。
工事現場は、たくさんの打ち合わせとたくさんの協力業者からなりたっているので、材料の変更や工期の延長などがあるとたくさんの人に承諾を得なければならないので、一人の職人のわがままに振り回されて余計は苦労をしなければならなくなります。
対応策として
- 安易に打ち合わせと違った材料や工期の変更を認めない
- 材料や工期の変更などは職長会議などの公の場所で提案してもらう
自分に有益になるように仕事内容を交渉してくる人に対しては、安易に交渉を受け入れず職長会議など公の場所で交渉するように促しましょう。
お金に細かくすぐに追加の請求をかけてくる人
工事現場を進める中で予期せぬ出来事が起きることがあり、本来予定にない手間が増えてしまうことがあります。
だいたいの場合は契約の金額の中で処理してくれますが、ほんの少しの手間でも見積項目になければ追加でお金をもらおうと考える人がいます。
対応策として
- 見積の内容をきちんと把握しておく
- どうしても追加の工事になる場合は見積書をもらう
予期せぬちょっとした手間工事でも、安易に追加請求に応じないで出来るだけ予算の範囲内で納めてもらうようにお願いして、どうしても予算が無い場合は、きちんと見積書をもらって、後になって追加請求の金額にびっくりしないですむようにしましょう。
円滑なコミュニケーション
建設現場は建物を建てるためにさまざまな業種の職人に協力が必要になり、現場監督はそれぞれの業種の職人が円滑に工事ができるように調整しなければならず、たくさんの人とコミュニケーションを取らなければなりません。
工事現場で現場監督をするにあたって職人とのコミュニケーションを円滑にとることで、ストレスなく現場をスムーズに進めることができて、品質、原価、工程のより良い監理ができるようになります。
円滑はコミュニケーションのポイント
- 人間関係の上下関係をつくろうとしてはいけない
- 大きな声で話すようにする
- あらかじめ考えてから交渉する
- 社長や親方と話すようにする
人間関係の上下関係をつくろうとしてはいけない
昔は上司に「職人になめられたらダメだ」「現場のメンツを保て」「怒らないとダメだ」などと教えられ、実際に職人に偉そうな態度をとる上司をたくさん見ました。
例えば、自分がコンビニの店員だとして、いくらお客さんであっても、偉そうな態度で命令されたらイラっとしますよね。
仕事を依頼する側と請け負う側という関係でも職人は部下ではないので、上下関係をつけようとしないで、頼み事をするときにはきちんを頭を下げるということをしないと誰もついてきてくれません。
建設現場はたくさんの職人の協力なしでは成り立たたないので、お互いにマナーを守って気分よく仕事ができる関係をつくり信頼関係を大切にすることが、良い建物の工事をすることにつながります。
大きな声で話すようにする
工事現場は常に工事の騒音にさらされているので、話をするときには大きな声でハキハキと話すようにしましょう。
大きな声で話すとよい理由
- 小さい声でボソボソ話すと自信が無いように見られる
- 聞き間違いは大きなトラブルの原因になる
あらかじめ考えてから交渉する
作業内容などの指示を話すときは、あらかじめ話す内容を考えておいてきちんと頭の中で整理できてから話すようにしましょう。
行き当たりばったりで指示を出すと言い忘れや勘違いなどの失敗を引き起こす可能性があり、出戻り工事なんてことになると無駄なお金と時間かかってしまします。
事前に考えておくと良い事
- 作業内容をお互いにチェックしあえる資料を作る
- いつ、どこで、誰が、何を、どうするかを確実に伝える
- 工事に必要な材料、事前工事、天気、時間などの段取り
社長や親方と話すようにする
工事現場でコミュニケーションをとる相手は協力業者の中でも社長や親方など責任がある地位にある人と打ち合わせるようにしましょう。
話やすい人に話して「親方に伝えてください」ということでは、伝え間違いや段取りが後回しになったりなどの失敗が起こる可能性があるので、実際に段取りする人と直接打ち合わせて責任をもって段取りしてもらう方がスムーズに仕事が進みます。
まとめ
現場監督の役割を理解する
現場監督の仕事は、職人とのコミュニケーションがうまく取れて問題なくスムーズに現場が進むこともあれば、コミュニケーションを取ることにストレスを感じたり、イラっとしたりすることがあります。
現場監督の仕事は、品質管理、工程管理、原価管理を円滑に行うことですが、そのために現場監督のやらなければならないことは、現場に来た職人が効率良く自分の仕事をできるように段取りすることが大切です。
どんな時でも仕事として職人とコミュニケーションをとらなければならないのは大前提ですが、そのうえでストレスなくコミュニケーションがとれるように相手を気遣うマナーを大切にして、信頼関係を築くことができればもっとスムーズに仕事ができるようになるでしょう。
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